あらすじ
二〇二七年夏。
人類は滅亡しかけていた。
原因は、体育館に残る“上履きの黒い跡”。
長年踏まれ続けた黒い跡たちは、ついに自我に目覚め、「床の支配権を取り戻す」と宣言。世界中を体育館の床に変え始める。
東京都はフローリング化。
渋谷にはバレーボールコートのライン。
首相官邸にはノンマーキング。
そんな終末に現れたのは、三十四歳無職・沼田ケンジ。
武器は体育館シューズだけ。
踏む。
ただ、ひたすら踏む。
これは、
踏まれてきたものたちの話だ。
黒い跡。
体育館シューズ。
就活に落ち続けた男。
誰にも見向きされなかったものたちが、
世界の終わりで、ようやく出会う。
意味不明なのに、なぜか泣ける。
哲学的なのに、ずっとバカ。
全力ノンマーキング終末小説。