あらすじ

建築が描く革新的ビジョン なぜ戦時期建築界は、都市や国土をつくり変えるような革新的な政策的構想力を持ちえたのか。防空・地方計画・住環境という国策分野の政策に着目し、建築行政と建築学会からなる建築テクノクラート体制の形成とメカニズムを解明する。 【第15回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】 【主要目次】 序章 社会をつくり変える構想力 1 社会のデザインに向けて 2 戦時期の建築界をいかに語るか 3 建築テクノクラートの構想力 4 本書の登場人物 第一部 革新勢力としての建築行政官 第一章 取締から指導へ――建築界の行政参画 1 内務省における都市計画行政 2 全国警察部における建築取締行政 3 建築行政の多元化 結 総合性と指導性の獲得 第二章 社会機構のデザイン――建築新体制運動の展開 1 革新的な気運の高まり 2 建築新体制運動の組織化 3 建築新体制の構想 結 行政組織と産業構造の再設計 第二部 都市へと作用する建築学 第三章 防空科学の組織体制――大学機関と建築学会による研究-政策化 1 建築学会における防空意識の高まり 2 防空科学の理論形成 3 防空科学の政策化 4 科学技術動員体制への包摂 結 国策の担い手としての建築学研究者 第四章 防空都市のマスタープラン――田辺平学による研究と実践 1 都市防空への関心の高まり 2 防空都市計画の研究と実践 3 戦後におけるターゲットの転換 結 国家へと至る階梯としての都市計画 第三部 土地利用を管理経営する地方計画 第五章 地域制の再設計――地方計画論の受容と展開 1 欧米の地方計画への関心 2 大阪における2つの地方計画 3 地方計画としての空地地区制度 結 土地利用の総体的なコントロール 第六章 地域を支える産業の創出――地方工業都市の開発 1 都市計画による工業振興 2 時局下における地域開発 3 地方工業都市の開発スキーム 結 土地政策に基づく国土経営へ 第四部 住生活を組織化する計画理論 第七章 定住地の理念――住宅・地域からの国民再統合 1 戦間期における計画理論の系譜 2 国民を錬成する住宅 3 農工が共存する地域共同体 結 具象化されたイデオロギー 第八章 近隣から国土へ――石川栄耀による国土計画論 1 理想主義から現実主義への転回 2 イデオロギーとしての生活圏 3 総合国策としての国土計画 結 都市計画官による国土計画論の陥穽 終章 政策的構想力の可能性 1 政策的構想力の構成原理 2 構想力の再生に向けて

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シーモア
シーモア2026/06/09
  • 現在の作品国策と建築