あらすじ
コンビニ帰りに召喚された私を見て、異世界の人たちが叫んだ。
「医者を呼べ!!」
いや、どこも悪くないんですけど?
この世界では、魔力は「おいしく食べた分」だけ湧くらしい。
水晶の診断結果は、まさかの『餓死寸前』。
昨日もちゃんとサラダチキンを食べた私が!?
かくして始まる国家事業「聖女を満たせ」。担当は王宮の解呪師・テオ。
無愛想で、口が悪くて、なぜか毎食四人前出してくる男。
「最後の一個は、一番腹の減ってる奴のものだ。この国の法律だ」
「そんな法律が?」
「今できた」
少なめで、半分こで、夜は炭水化物抜きで。
そんな私の「普通」が、この世界では少しずつ溶けていって――
これは、よく食べてよく笑う聖女が、国と、ついでに自分を満たすまでのお話。