あらすじ
真っすぐな目の男はいつも一生懸命だった。
真正面からぶつかり、他人のことでも自分ごとのように真剣。
その分、騙されたり、傷ついたり、打ちのめされたりするけど、
それが「自分なりの芯の通し方」。
神威も血統もない、平凡な男が、絆と理想で大国を造っていく。
いじめられっ子の大きな神様が、傷ついた兎を助けたことから始まる、
小さくて大きな神話の旅。
度重なる理不尽な運命に傷つき、命を落としながらも何度も立ち上がる大己貴。
彼の心に灯ったのは、「誰もが穏やかに笑い合える場所を創りたい」という、
静かで熱い願いでした。
賑やかだけど、どこか寂しい出雲の街。
そこで出会った一人の少女と共に、若き神様は一歩を踏み出します。
行く手を阻むのは、世界を揺るがすほどの圧倒的な神の威光。
これは、傷だらけの神様が、大切な人と手を取り合い、
バラバラだった世界を「結んでいく」までの、優しさと成長のクロニクル。
ほんのり温かくて、どこか愛おしい。
そんな和風ファンタジーの扉が、今ひらきます。
古事記を下敷きにして、なるべく忠実に、丁寧に再構築したライトノベル風小説です。
日本神話を人間ドラマとして捉え、もっと身近に、おもしろく仕上げました。
※古事記を知らなくても楽しめます