あらすじ
地中から現れた魔獣《ワーム》によって、人類は滅亡の淵へ追いやられていた。
王国は滅び、世界はゆっくりと死に向かっていく。
そんな中、人類最後の大魔導士は一つの予言を残す。
「世界を救う勇者は既に生まれている。だが、その子が戦えるようになるまで20年かかる」
20年。
人類には長すぎる時間だった。
それでも人々は戦う。
砦を守る兵士。飢えに抗う少女。
知識を残す老学者。未来を託す将軍。
ある者は命を懸けて時間を稼ぎ、
ある者は希望の火を絶やさぬために死んでいく。
全てはただ一つの願いのため。
その子が剣を取る日まで。
これは勇者の物語ではない。
名もなき英雄たちの物語。
20年後。
無数の屍の先に、一人の勇者が立つ。