あらすじ
発症すると世界から存在が消え、確定で「3年」しか生きられない奇妙な病。
物語は、彼女が亡くなる日「彼女の命日」の朝から始まります。
姿が見えなくなった彼女と、彼女を愛する「僕」や家族。それぞれが絶望や残酷な現実と向き合い、葛藤しながらも、限られた時間を精一杯に愛し抜いた不器用で愛おしい3年間をひも解いていく――命日の日から始まる、切なくも温かい再生のラブストーリー。
決定した設定をもとに、書籍の紹介ページや帯に載っているような、2人のキャラクター性が伝わる紹介文をまとめました。
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一ノ瀬 航(いちのせ わたる)
(24歳)
中学校の国語教師として働く、真面目で少し不器用な青年。日々生徒たちに物語の魅力を伝えているが、最愛の恋人である紡の残酷な現実を前に、己の無力さに激しく葛藤する。仕事で落ち込んだとき、彼女が作ってくれた少し焦げたフレンチトーストの味が忘れられない。彼女の形が世界から消えていく恐怖に抗うように、2人で過ごした日々のすべてを一冊のノートに書き留め続けている。
彼女
(24歳)
大好きな本に囲まれて働く、本屋の店員。発症すれば3年で存在が消えてしまう不治の病に侵され、少しずつ周囲の視界からその姿が透明になっていく。自分の存在が消え去る恐怖や孤独を抱えながらも、遺される航や家族を悲しませまいと、あえていつも通りの明るい太陽のような笑顔を見せる。名前の通り、航のノートの中にたくさんの愛おしい記憶を紡ぎ残していく。