あらすじ
卒業パーティー当日。
社交界デビューの日に、朝比奈菫は突然「婚約破棄」を宣言された。
……けれど、当の本人には心当たりがない。
「えっと……私、婚約してたの?」
見知らぬ婚約者。
見知らぬ親友。
見知らぬ証人。
次々と「朝比奈菫」の話が繰り広げられるのに、本人だけが何も知らない。
「悪役令嬢」の断罪劇は大盛り上がりのまま幕を閉じるが、菫は首を傾げるばかり。
「結局、いまの……何?」
そんな騒動のあと、声をかけてきたのはバイト先で「フィッシュタル抜き」を注文する、ちょっと変わった常連客――徳田新之助。
婚約破棄された令嬢(らしい)と、婚約破棄された男。
これは、誰も悪役令嬢だと気付かなかった少女と、身分を隠した青年が出会う、高校最後の一日の物語。