あらすじ
聖女ヴェルデ・シエナは、王太子カルディナルの婚約者として、国のために祈りを捧げる日々を送っていた。
しかしある夜、王城で開かれた華やかな夜会の最中、カルディナルは大勢の貴族たちを前に突如として婚約破棄を宣言する。
「リヴィエーラへの数々の嫌がらせは、すべて明るみに出ている」
身に覚えのない罪を次々と突きつけられ、誰一人として耳を貸そうとはしない。聖女として積み重ねてきた名誉も信頼も、一夜にして崩れ去ってしまう。
絶望の淵に立たされたヴェルデだったが、彼女を信じる者はまだいた。
第二王子クルヴェット、そして幼馴染で専属騎士のサフィール。
二人に支えられ、ヴェルデは王都を離れ、新たな人生を歩み始める。
だが、この婚約破棄の裏には、彼女には決して知られてはならない真実が隠されていた――。
これは、すべてを失った一人の聖女と、彼女を守ろうとする人々の想いが交錯する、切ないファンタジー。