あらすじ
魔法が当たり前に存在する世界。
そこでは火も水も風も、人々の生活や文化の一部として根付いていた。
魔法都市に生まれた少年は、魔力測定の日に「未確定」という曖昧な結果を受け取る。どの属性にもはっきりとは分類されない、その不思議な在り方。
だが彼はまだ知らない。
この“曖昧さ”こそが、世界に存在する無数の魔法とつながる鍵になることを。
父はかつて世界を旅した冒険者。
母はこの都市で魔法と共に生きる人間。
そして彼は、旅人たちの語る世界に憧れながら育ってきた。
やがて魔法学校に通い始めた彼は、ひとりの光属性の少年と出会う。
まっすぐに力を磨き続けるその姿は、まだ何者でもない自分との違いを静かに突きつけてくる。
魔法は力ではない。
形でもない。
それは、見て、考えて、変えていくもの。
世界には、まだ誰も知らない魔法がある。
そしてそのすべてが、彼の旅の先に待っている。
これは、世界を知ることで魔法を創っていく、ひとりの旅魔導士の物語。