あらすじ
「私……何のために生きているんだろう」
親や教師の期待に応え続ける優等生・狭霧空。
周囲からは優秀だと羨まれながらも、その心は空っぽだった。
「どうして……生きないといけないの?」
周りとの違いによる生きづらさから学校へ通えなくなった少女・井出真白。
家にも学校にも居場所はなく、夜の街だけが彼女を受け入れていた。
深夜の繁華街の傍にある遊歩道。
居場所のない二人は偶然出会い、少しずつ心の傷を重ね合わせていく。
やがてそれは依存へ、依存は恋へと姿を変え、二人は互いだけを生きる理由にしていく。
その選択は、家族を裏切り、学校を捨て、"普通"という幸せから外れることを意味していた。
それでも彼女たちは、自分の意志で相手を選ぶ。
――これは、空虚を抱える空っぽの優等生と、普通になれなかったまっさらな少女が、生きる理由を見つけるまでを描く、痛くて危うい青春百合小説。