あらすじ

「お前のギフトは“蝋燭一本灯すだけ”だ。聖女失格、教会から出ていけ」 聖女候補として異世界に召喚された火野陽向——ヒナタが授かったギフトは【点灯(ライトキャンドル)】。鑑定結果はたった一行、『小さな蝋燭を、一本灯す』。最弱判定を下され、第二王子や大神官から「役立たず」と嘲笑され、教会を追放されてしまう。 だが、彼女の蝋燭には誰も知らない本当の力が宿っていた。『灯した者の、最も切実な願いを、本人が自覚するまで静かに照らし続ける』——それは、消えそうな人の心を温める灯。前世で緩和ケア病棟の看護師だったヒナタは知っている。「何もできない」なんて嘘だと。人にできることは、いつだって、ある。 王都を去る間際、彼女が灯した無数の灯は、街の人々の胸に眠る本当の願いの灯だった。 たどり着いたのは、地図の端の寂れた辺境の町リンドルム。そこでヒナタは、人々の消えそうな願いを一つずつ照らす「願灯屋」を始める。不器用な氷狼の男グレンや、捨て猫たちとの出会いの中で、彼女の小さな火は、確かに誰かの心を救っていく。 最強チートより、誰かの心に小さな火を灯せる力こそ、本当は一番強い——。追放された“役立たずの聖女”が紡ぐ、優しくて温かい願いの物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/07/04
  • 現在の作品役立たずの聖女と呼ばれて追放されたけど、私の蝋燭は他人の願いを叶える灯でした~願灯屋にて~