あらすじ

朝の光は、いつも幸福の形をしていると、美幸は思っていた──。 一樹は三十八歳、独身。休日のショッピングモールで、 見知らぬ十二歳の少女に「パパ」と呼びかけられる。 少女の名は香月美咲。彼女の父の名は「香月一樹」、 母の名は「香月美幸」──大学時代、あの夕方、 一樹が声をかけられなかった、あの人と同じ名前だった。 事故で両親を失ったという少女を保護し、家を探し歩くが、 記録はどこにもなく、住んでいたはずの区画は更地。 少女の存在は、この世界のどこにも刻まれていなかった。 拾えなかった鍵、選ばなかった夕方。 その"起きなかったこと"を、いま生きている娘がいる。 十二歳の少女は、ふたりを出会わせるためにやってきた。 そしてまた、約束を残していく。 ──「きっと、また会える」 もう一度の朝が来るまでの、静かな家族の物語。 (全12章+序章 完結済/約71,000字)

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カクヨム
カクヨム2026/07/04
  • 現在の作品パパとママのこども