あらすじ

「勝ちたい」——その一言が、二人の音を変えてしまった。 幼い頃、テレビの中で流れるピアノの音に心を奪われた藍川凛は、コンクールで長谷川天馬という才能と出会う。 柔らかく、呼吸するようなその音に憧れ、凛は彼の背中を追い続けた。 勝っても負けても、互いの音に耳を澄ませる関係だったはずなのに、技術を磨くほど、二人の中で何かが軋み始める。 ある日、天馬は舞台から姿を消し、再会したとき、その音はどこか歪んでいた。 「気をつけてね」 残された言葉の意味を、凛はまだ知らない。 技術という鎧に守られながら、それぞれの音を見失った二人が、もう一度、自分だけの音を探しにいく。 青春と挫折、そして再生を描くピアノストーリー。

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カクヨム
カクヨム2026/07/04
  • 現在の作品わたしの音と、きみの音