あらすじ
現代日本にダンジョンが出現して十年。
探索者たちは、モンスター討伐、レアドロップ、攻略配信、ランキング上位を目指してしのぎを削っていた。
そんな中、底辺探索者の佐久間レンは、所属パーティから追放される。
理由は単純。
「お前、戦闘中にゴミ拾ってるだけじゃん」
金も実力もないレンが仕方なく受けたのは、誰もやりたがらない最低人気クエスト――ダンジョン清掃。
しかし、その清掃クエストだけ、なぜか報酬設定がバグっていた。
空き缶を拾えば神話級防具。
折れた剣を回収すればSランク武器。
魔石の破片を掃けばスキルポイント大量獲得。
呪物を分別すれば状態異常耐性。
床を拭けば事故率が下がり、ダンジョンAIから絶賛される。
モンスターを倒すより、ゴミを拾った方が強くなる。
一方、レンを追放した元パーティは、彼がいなくなった途端に床で滑り、瓶を踏み、罠を誤作動させ、ついにはモンスターではなく床に負け始める。
さらに、レンの清掃配信はなぜか大バズり。
人気美少女探索者はボス討伐配信の横でゴミ拾いに数字を奪われ、探索者協会は報酬処理で頭を抱え、ダンジョンAIは清掃を神聖視し始める。
これは、戦闘力微妙な底辺探索者が、ダンジョンを掃除しているだけで最強装備を揃え、追放ざまぁを達成し、なぜか世界を救ってしまう話。
本人は今日も困惑している。
「いや、俺はただゴミを分別しただけなんだが?」