あらすじ
勇者が魔王を倒してから、千年。
平和な村に生まれたルカは、伝説の勇者の血を引く少年——のはずだった。
けれど実際は、剣も振れない、稽古のたびに泣いてばかりの落ちこぼれ。
「今は平和だから、弱くても大丈夫だよ」
幼馴染のその言葉に甘えて、ルカは今日も泣いて暮らしていた。
——その平和が、一夜で焼き尽くされるまでは。
千年の眠りから目覚めた新たな魔王。その軍勢は、勇者の血を絶やすため村を襲う。
父も、幼馴染も、何もかもを失ったルカに残されたのは、父の剣と、最後の言葉だけだった。
「北の祠へ行け。神が、お前を待っている」
これは、世界でいちばん弱い勇者の物語。
泣き虫のまま、それでも立ち上がることを選んだ少年が、
仲間と出会い、四天王と戦い、千年前の勇者が隠した「光の代償」の謎に迫っていく——。
涙は、弱さじゃない。
泣いた数だけ、人は強くなれる。
※主人公は最初、本当に弱いです。チートで無双はしません。挫折して、泣いて、少しずつ強くなっていく王道成長ファンタジーです。