あらすじ
「光る画面は、人間の能動的な思考を奪うの」
電波すら遮断された白亜の無菌室──「神代邸」。
そこで育った天才プリマ・神代紡にとって、世界の本物とは古典文学と、四歳から叩き込まれたクラシックバレエの終わりのない基礎練習だけだった。
しかし、実家を絶縁され、すべてを捨てて飛び込んだ先は──下町のジャンクPCまみれの地下室。
そこで紡は、偏屈な天才プログラマーの少女・暦と出会う。
紡が培ってきた「1/300秒を切り裂く肉体の審美眼」と、暦が組み上げる「狂気的なトルクを持つプログラム」が融合したとき、
前代未聞のVTuber『ステラ・アルカディア』が誕生する。
彼女が電脳のステージでステップを踏むたび、画面の向こうの観客(リスナー)は狂喜乱舞し、同接数は天文学的な数字へと跳ね上がっていく。
だが、そんな彼女たちの前に、実家からの冷酷な追手と、世界を支配する大人の巨大な防衛システムが牙を剥いて立ち塞がり──。
「あんたの足が動かないなら、私のコードが新しい骨(フレーム)になってあげる!」
生身の肉体という名の檻を、冷酷な管理社会という名の檻を、少女たちはたった一フレームの跳躍(グラン・ジュテ)でぶち壊せるか。
天才プリマと天才プログラマー、二人の少女が世界のすべてをハックする、ソリッドにして熱狂的なサイバーパンク・サクセスストーリー、ここに開幕!