あらすじ
かなめとひなみは、すでに社会人として働いている若い恋人で、高校を卒業してからずっと一緒に暮らしている。
二人は中学生の頃から付き合っており、その甘くて仲の良い関係は、親友や職場の同僚までもが羨むほどだった。ある雨の日の仕事帰り、二人は近くのバス停で、びしょ濡れになった黒髪の小さな女の子を見つける――
「え、えっ……? お兄ちゃんたち、私を連れて帰ってくれるの……?」
「もちろんだよ~! 僕たち二人が心を込めて君を育てるから!」
あまりにも痛ましく、そして複雑な事情を抱えたその小さな女の子を見た僕たちは、ごく自然に、彼女が大人になるまで育てることを決めた。
それでも、子育ては僕たちが思っていたほど簡単なものではなかった。でも、それは本当の子育てとは何なのかを知り、学びたいと願った僕たち二人が下した決断だった。
少なくとも、その時の僕たちはそう思っていた――
これは、嬉しい時も悲しい時も支え合いながら、自分たちが救った子どものために良い親になろうと努力し続ける、一組の若い恋人の心温まる感動の物語。