あらすじ
王太子妃となるはずだった公爵令嬢ヴィオレーヌは、王家を私物化しようとした罪で断頭台に立たされていた。
罪状は、半分だけ正しい。
彼女は優しい令嬢ではなかった。
けれど、国を売るつもりも、王家の財を奪うつもりもなかった。
すべては、王太子エリルが新たな婚約者を迎えるために仕組んだ断罪劇。
最後まで悪役令嬢らしく笑って死ぬ。
そう決めたヴィオレーヌの前に現れたのは、王国の処刑と断罪を司る黒公爵ノクス・ヴェルグレイヴだった。
助けに来たのだと思った。
けれど彼は、処刑を止めなかった。
「その処刑、私が買った」
断頭台の上で一度すべてを失った悪役令嬢は、処刑を止めない悪役公爵の手を取り、原作にはなかった第二幕を歩き出す。