あらすじ

うちの店には、閉店後に残飯を食べに来る幽霊がいる。 皿は翌朝、ぴかぴかに洗って返してある。取っ手の向きまで揃えて。律儀な幽霊である。 正体は――魔王を討った、救国の英雄様だった。 国中が凱旋を祝う英雄が、なぜ裏口で冷めた残飯を? 「温かい食事は、並んでいる者のものですから」 は? 何を言ってるんですか、あなたは。 残飯は禁止です。代わりに閉店後のまかないを出します。皿洗いはあなたの担当です。 これは等価交換であって、断じて世話焼きではない。ないったらない。 猫舌で、野菜の名前を知らなくて、豆のさや剥きだけ異常に丁寧な英雄様に、今夜も湯気の立つまかないを。 餌付け・ほのぼの・飯テロ、ときどき涙の完結短編です。

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カクヨム
カクヨム2026/07/04
  • 現在の作品救国の英雄が残飯を毎晩食べに来るので、まかない付きにしました