あらすじ
記憶を失った副隊長と、狼を連れた隊長。
二人の出会いは、やがて世界の真実へ繋がっていく――。
五律語革命から二五六年。
術律と律算技術が発展した現代世界で、国際特務防衛庁・特殊機動隊の隊長を務める冠玖狼は、相棒の狼《紅牙》とともに世界各地の特殊事件を解決していた。
その傍らには、副隊長・颯黎がいる。
誰よりも優秀な副隊長だった。
自分の過去を除けば。
十二歳以前の記憶を失った黎は、自らが何者なのかを知らない。
ある日、玖狼たちは術律を操る人工生命体《合獣》と遭遇する。
その事件を境に、黎の身に異変が起こり始めた。
夜ごと見る謎の夢。
眠りの中で語られる、誰も知らない言葉。
そして少しずつ蘇る、失われた記憶の断片。
暗躍する秘密組織《始律教》。
かつて滅んだはずの研究者。
伝説として語られる《龍律神殿》。
散らばっていた謎はやがて一つに繋がり、玖狼と黎を世界の根幹へと導いていく。
神龍とは何か。
術律とは何か。
そして、黎は何者なのか。
これは、狼と生きる隊長と、過去を失った副隊長が仲間たちと共に世界の裏側へ挑む、中華風×近未来ファンタジー。
龍の遺した力と、人類が生み出した技術が交差するとき、封じられた真実が目を覚ます。