あらすじ
10年間、義父母の介護に全てを捧げてきた長男の嫁・結衣。若さも、キャリアも、自由も、全てを犠牲にしてきた彼女に、義母の四十九日の夜、夫・拓海は離婚届を突きつけた。
「お前にはもう愛情が湧かない。ずっと一緒になりたい人がいるんだ」
夫の言葉は、衝撃の事実を告げる。介護の苦しみの中で孤独に耐えていた8年間、夫は別の女性と愛を育み、あまつさえ隠し子まで設けていたのだ。
自分の人生を奪い、平然と裏切った夫に対し、結衣の心は凍りつく。
――許さない。貴方が私に押し付けた「地獄」の重さを、その身に刻ませてあげる。
これは、善良な妻がすべてを捨てて「復讐」へと歩み出す、痛快かつ残酷な因果応報の物語。