あらすじ

一泊二日の楽しいキャンプを終え、夜の山道を走るレンタカーの車内。 疲れと眠気の中、後部座席の蓮(れん)は奇妙な違和感を抱いていた。 メンバーたちの笑い声や、お菓子の袋の擦れる音が、妙に車内で『響く』。 時を同じくして、スマートフォンは不気味な『圏外』を指し示し、カーナビは狂ったように砂嵐を吐き出し始める。 立ち込める深い霧の奥、突如として行く手を阻む巨大な土砂崩れ。 引き返そうと車外に出た男たちを襲ったのは、八月とは思えない凍りつくような冷気と、あらゆる音が死に絶えた、耳の痛くなるほどの静寂だった。 車内では異常に響き、車外では山彦すら返らない。 姿は見えない。けれど、確実に、何かがそこから俺たちを覗き込んでいる──。 世界から切り離された圏外のミニバン。 奴らの『包囲網』に囚われた5人の、最も長くて最悪な夜が始まる。

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小説を読もう2026/07/04
  • 現在の作品この山、音が響きすぎる