あらすじ

タイ北部の小さな村。 小学六年生の少女ナムは、祖母のもとで「モー・ピー」の見習いとして学び始める。 モー・ピーとは、祈りや儀式を行うだけの存在ではない。人々の悩みに耳を傾け、地域の歴史を記録し、薬草を学び、暮らしを見守る知恵の継承者である。 師匠が残した古い記録帳には、森の白い影、忘れられた村、川の増水、祭りの記憶、そして数え切れない人々の人生が記されていた。 ナムは答えを探しながら歩き続ける。 しかし学びが進むほど、師匠の教えはいつも同じ場所へ戻っていく。 「分からないことを、分かったふりをするな。」 霊は本当に存在するのか。 白い影は何だったのか。 その答えは最後まで語られない。 それでもナムは観察し、記録し、人の話を聞き続ける。 これはタイの民間文化を背景に描かれる、静かで温かな成長の物語。 文化人類学、民俗学、地域史、聞き書きの魅力を織り込んだ、新しい形の学びのファンタジーである。

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カクヨム
カクヨム2026/07/04
  • 現在の作品『モー・ピー見習いナムの教科書ータイの祈祷師見習いの女の子の物語』