あらすじ
政略結婚から四年——公爵ジークハルトに大切にされていると、僕、アルドはずっと信じていた。けれど、贈られたペンダントに仕込まれた監視の魔法に気づいた日、その確信は音を立てて崩れた。
「離婚してほしい」
決意を胸に切り出した僕を待っていたのは、さらに恐ろしい真実。四年前の実家の没落は、すべて彼が仕組んだ罠だったのだ。
婚姻契約を解く儀式で、僕は誓う。「もう想っていない」と。けれど魔法の炎は消えなかった——それは、僕の中にまだ消えない未練がある証だった。
屈辱に震えながら、僕は悟る。この契約から、逃れることはできない。ならば——今度は、僕が彼を支配する番だ。