あらすじ
辺境伯令嬢のローザは、南方国境を守る竜騎士団団長を務める。
ある日、伝承に残る古竜との戦いで致命傷を負う――はずだった。
彼女は死ななかった。
そして「バケモノ令嬢」と遠巻きにされる存在となる。
さらに婚約者だった第一王子との縁談も白紙となり、王命によって新たな婚約者となったのは、王宮の研究棟に引きこもる“変人王子”エドワードだった。
人より神秘に興味を示す第二王子。
初対面で彼は、怯えるどころか目を輝かせて言い放つ。
「生きた標本(サンプル)がいるなんて」
失礼極まりない言葉のはずなのに、不思議とそこには嫌悪も憐れみもなかった。
「バケモノ令嬢」と呼ばれる彼女を、彼だけは未知の「神秘」として見つめる。
一方ローザもまた、ひとりの人間としてエドワードと向き合い始める。
古竜の血がもたらした「神秘」の謎を追いながら──
騎士令嬢と変人王子が紡ぐ、神秘と恋の物語。