あらすじ
1995年、夏休みの終わり。
小学6年生の穂乃花は、親友たちと参加した塾の夏季合宿で、自分と不思議なほどよく似た少女・実里と出会う。
内気で友達のいない実里を放っておけず、穂乃花たちは彼女を輪の中へ迎え入れる。
勉強漬けの合宿、夜の語らい、線香花火、そして夏休み最後の花火大会。
短い時間の中で、実里は穂乃花かけがえのない存在になっていく。
けれど、花火が上がった夜、終わるはずだった夏は再び始まった。
同じ日々を繰り返す中で、穂乃花は実里の正体と、自分自身が抱えてきた願いに近づいていく。
「夏休みが終わらなければいいのに」
その願いの先にあるのは、やり直せる人生か。
それとも、手放してはいけなかった今なのか。
夏の終わりに咲いた、少し不思議な再生の物語。