あらすじ
梅雨入りとともに転入してきた天野ツユに一目惚れした中学生・雨宮啓介。
なぜか彼女は初対面のはずの啓介の名前を知っていて、毎日のように相合傘で帰ろうと誘ってくる。
雨が好きだというツユは、どこか不思議な少女だった。
「雨の匂いは、記憶を思い出させるんだって」
その言葉をきっかけに、啓介は幼い頃に雨の中で遊んだ少女の記憶を少しずつ思い出していく。
そして梅雨が終わろうとした日、ツユの本当の正体と、忘れていた約束を知る。
「雨が上がったら、帰らないといけないの」
雨が結ぶ、ひと夏にも満たない初恋。
ペトリコールの香りとともに蘇る、切なくて少し不思議な恋の物語。