あらすじ
※旧題『三月に終わる恋』(全三話)を改題し、新しい話を含む連作として再構成しました。
難関国立大学を目指す予備校のクラスで、早瀬は一人の女子生徒から目が離せなくなる。
成績は振るわず、目立つ容姿でもない。
けれど彼女は、華やかな女子たちの輪の中で、なぜかいつも楽しそうに笑っていた。
話しかけても気づかれない。
隣に座る勇気もない。
それでも早瀬は、彼女の仕草や声や、傷ついたときの小さな沈黙を見ていた。
そして三月。
合格祝いの席で、早瀬の恋は終わる。
――はずだった。
三月に終わるはずだった片想いと、
そこから走り出す恋を描く、現代恋愛短編連作です。