あらすじ
救済者を名乗る気はない。
だが、異能者を処分させる気もない。
神、悪魔、妖怪、幽霊、超能力者――異常な現象を引き起こす存在が「神格」と呼ばれる現代日本。
神格鑑定局神無瀬支部に所属する神格鑑定士・二宮蓮太郎は、異能存在の等級、属性、異能、危険性を見極める専門家である。
彼にとって、異能者は保護しなくてはならない存在だった。
ただし、それは優しさだけで手を差し伸べるという意味ではない。
異能を持つというだけで恐れられ、魔女と呼ばれ、雑な鑑定によって危険物のように処分される。
そんな間違った裁判を、二宮は許さない。
長野県北部の白ヶ瀬村で起きた旅館火災事件。
恋人の少年だけが炎に包まれ、同じ部屋にいた少女・村上果那だけが無傷で生き残った。
村人たちは彼女を魔女と呼び、異端者裁判は始まる前から有罪の空気に包まれていた。
そして二宮は、最悪の事実を見抜く。
彼女は本当に魔女だった。
けれど、本物の魔女だからといって、人間ではないと決めつけていい理由にはならない。
異能を持つことと、罪を犯したことは同じではない。
これは、救済者を名乗らない神格鑑定士が、異能者を守るために間違った裁判を潰していく物語。
本作は、KADOKAWAが提供するシェアワールド『神格鑑定局』を利用した作品であり、KADOKAWAの公式作品ではありません。