あらすじ
二十三歳の会社員・宮瀬琴音には、誰にも言えない秘密がある。
五歳年下の実の妹・瑠奈を、妹としてではなく、一人の女性として愛していること。
その気持ちに気づいた三年前、琴音は自分自身が怖くなり、逃げるように実家を出た。連絡だけは続けながら、一度も瑠奈に会わないまま。
けれど春、大学進学を機に十八歳になった瑠奈と、琴音の住む2LDKで同居することが決まってしまう。
三年ぶりに再会した妹は、記憶の中よりずっと綺麗で、甘え上手で、無防備で――何より、琴音のことが大好きだった。
抱きつかれるたび、隣で笑われるたび、触れてはいけない想いは膨らんでいく。
必死に姉を演じ続ける琴音だったが、同居八日目。誰もいないと思っていた部屋で、抑えきれず瑠奈への恋心を口にしてしまう。
しかし、その告白を瑠奈は聞いていた。
「お姉ちゃん。わたしのこと、好きなの?」
好きだから逃げた姉と、置いていかれても姉を待ち続けた妹。
三年間遠回りした二人が、同じ家で少しずつ心の距離を縮めていく、甘くて切ない姉妹百合。