あらすじ
王都で騎士になった幼馴染のノインと正式に結婚した、同じ村出身のオルガ。
ノインは引退騎士から中古の家を購入する。
来月の引っ越しに向けて、新居の家具を買いに出かけることになった。
だが――。
「本当に私が選ぶの?」
欲しがることを知らずに生きてきたオルガにとって、“選ぶ”という行為は想像以上に難しい。
高すぎる食器棚。
もったいない小さな机。
贅沢に思える陶器のカップ。
戸惑う彼女に、ノイン静かに言う。
「俺が、君の選んだ第一号でしょう?」
少しずつ増えていく、“自分で選んだもの”。
これは、夫婦になった二人が“欲しがる練習”をする、小さな買い物の一日。