あらすじ

眠ると、三隅は見知らぬ異世界へ「客人(まろうど)」として召喚される。呼ぶ側は、必ず何かを強く求める。だが、同じ言葉を話しているのに──話が、通じない。 彼らは「自分が知っていること=相手も当然知っている」と信じて疑わず、肝心を省き、指示語で肝を濁し、齟齬が起きれば客人を責める。しかも三隅は、召喚の理により、拒めず、去れもしない。欠落を末端でひとりだけ「見て」しまう者の、消耗と、孤独。 やがて三隅は、自分自身が“通じない側”に回る夜を迎え、そして、毎夜よその隙間を埋めてきた、その理由に、行き当たる。──いちばん遠くの水を換えにいって、いちばん近い水を、換えていなかった。 来訪神の面影を借りた、静かな思弁の異世界。全6話・完結。

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カクヨム
カクヨム2026/07/03
  • 現在の作品まろうど