あらすじ
幼い頃に音楽家の両親を亡くした蒼葉未來(15)は、その喪失の衝撃から自分の感情をうまく言葉にできずにいた。
そんな未來を支えるのは、親代わりでもあり、同じ中学校で音楽教師を務める蒼葉美月(37)。
ある日、美月は未來に提案する。
「ノートの裏に書いているその想いを、歌にして文化祭で歌ってみろ」と。
最初は強く拒む未來だったが、半ば押されるように、自分の言葉を繋ぎ合わせた一曲『Listen(リッスン)』を完成させる。
文化祭当日。
歌い終えた未來の目に映ったのは、涙を流す観客たちの姿だった。
自分だけが抱えていると思っていた痛みや想いは、誰かと繋がるものだった――。
その瞬間、未來は初めて自分だけじゃない…と知る。
そして同時に、ずっとそばで支えてくれていた美月の存在の大きさにも気づいていく。