あらすじ

『月曜の歌』あらすじ 山奥に放置された廃道のトンネル――白鳴隧道。 近年SNSでは、「日曜の23時から月曜の3時の間にそこへ行くと、美しい女性の歌声が聞こえる」という噂が広まっていた。不思議なことに、その歌声は録音にも動画にも残らず、現地にいる者だけが聞くことができる。そして歌を聞いた者は必ず三日後に死ぬと言われていた。 再生数の低下に悩むオカルト配信者・相沢悠真は、話題作りのため白鳴隧道を訪れる。配信中、視聴者には聞こえない歌声を耳にした悠真は、その直後から身の回りの音に異変を感じ始める。時計の針、車のエンジン、風の音。あらゆる音が少しずつ歌声へと変わっていくのだ。 死まで残された時間は三日。 悠真は新聞記者の榊真琴と共に調査を開始する。やがて二人は、昭和52年に隧道で起きた崩落事故と、一人の少女の失踪事件に辿り着く。地元では歌の原因は少女の怨霊だと語られていたが、調査を進めるうちに、少女自身もまた歌に呼ばれた被害者だったことが判明する。 さらに事故以前から同様の怪異が存在していた記録が見つかり、歌の正体は怨霊ではなく、この山に古くから潜む得体の知れない存在であることが明らかになる。 死を目前にした悠真は最後の月曜日、再び白鳴隧道へ向かう。歌が響く地下空洞で怪異の真実と対峙し、呪いを終わらせようとするが、その代償はあまりにも大きかった。 そして事件の後、トンネルは封鎖され噂も忘れられていく。しかし数か月後、遠く離れた別の山奥で、ある配信者がこう投稿する。 「このトンネル、歌が聞こえるんだけど――」 歌は終わっていなかった。静かに、次の犠牲者を待ちながら。

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小説を読もう2026/07/03
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