あらすじ
20数年前、世界に突如として現れた謎の病――「突静死病」
原因は細菌なのか、ウイルスなのか、それとも遺伝子疾患なのかさえ解明されていない。何もわからない病であった。
この病を発症した者は、自覚症状もないまま日常を過ごし、宣告から七日後、苦しむことなく静かに命を落とす。治療法は存在せず、その死だけが確実に訪れる。
そんな絶望の中、人々の中には発症者だけに見える「黒いオーラ」を視認できる者たちが現れた。彼らは「ハンター」と呼ばれ、患者へ病を告げる白い封筒を手渡して残された時間を告げる。そして、最期の瞬間まで患者の「パートナー」として寄り添うことが義務付けられていた。
卒業まであと八日。
高校受験を終え、バスケットボールの特待として私立天英学園への進学を控える中学三年生・雷琥太郎は、外交官になるという大きな夢を胸に抱いていた。
しかしある日、一通の白い封筒が彼の運命を変える。
「私はハンター。君のパートナーです。」
そう名乗った記憶喪失の青年、予太郎との出会いをきっかけに、琥太郎は残された七日間を生きることになる。
親友の氷室碧斗。
想いを胸に秘めた水城透花。
挫折を抱えながらも進む月峰陽彩。
傲慢な天才の篠井律。
仲間たちや家族と過ごす、一日一日。
笑い、泣き、ぶつかり合いながら、琥太郎は「生きる」ということの本当の意味を見つめていく。