あらすじ
人を信じない少年レイは、ある日森の中で、とんでもないものを見つけてしまう。
――木に逆さ吊りにされた、全裸の少年を。
しかもその少年は、自らを「陽色のヒーロー、ヒイロ」と名乗り、初対面のレイにこう言い放った。
「君を救いにやってきた!」
意味がわからない。
頭がおかしい。
絶対に関わってはいけない。
そう判断したレイだったが、直後に現れた山賊たちとの戦いで、その認識はさらに覆されることになる。
炎も、刃も、常識も通じない。
血まみれになりながら、それでも笑い、「誰も見捨てない」と言い切る少年。
――こいつは、化け物だ。
だが同時に、レイは気づいてしまった。
この頭のおかしいヒーローは、利用価値がある、と。
これは、
「誰かを救うこと」しか知らないヒーローと、
「自分のために生きる」ことしか知らない少年が出会う物語。
混沌と狂気に満ちた世界で、2人は"自分"を探す旅へと踏み出していく。