あらすじ
人を信じない少年・レイは、ある日森の中で一人の男と出会った。
――全裸で、木に逆さ吊りにされた、自称”ヒーロー”の男と。
「俺は陽色のヒーロー、ヒイロだ! 君を助けに来た!」
怪しい。
とにかく怪しい。
だが、この男は本当に強かった。
炎も、刃も、死の恐怖すら笑い飛ばし、誰かを救うためなら自分が傷つくことさえ厭わない。
そんな理解不能なヒーローに振り回されるうち、レイは世界の異常と、自分自身の秘密に巻き込まれていく。
鏡が砕けるたび、世界は歪む。
これは、自分のために生きられなかった少年たちが、「自分」を探す旅の物語。
――たぶん。