あらすじ

このお話を、ある小説賞さんに応募してもよいのかどうか、悩んでいます。 (公開後も応募してよいとのことでした。) その小説賞さんの小説のかたちと、このお話が違っている可能性があるからです。 ですが、このお話の声を聞き、 まずは公開をしてみることにしました。 文の拙くはありますが、もしも読んでいただけたとしたら、とても嬉しいです。 〜あらすじ〜 黒猫のヨルは、シレンという魔女見習いの友魔である。 友魔とは、代替の利かない、存在で、言葉である。 比較対象として、何かを挙げようとするなら、 使い魔とも、友人とも、仲間とも、相棒とも、 それぞれ、少しずつ、違う。 雲を掴むようで、はっと、心では感じとることができる。 ヨルには仲間がいる。 仲間、と言ってはいるけれど。 これも、本来なら、 他の言葉では、言い表すことのできない、 大切な関係である。 もともと、どんな、概念だって、そうなのだ。 関係も、人間も、その考えも。いつだって、それは唯一無二だ。 たとえは、たとえにしかならない。そのものにはなり得ない。 どのような、言葉(フレーム)に当て嵌めたって、 それは、伝わりやすさしか、担保しはしない。 堅く、してはくれない。 伝えることは、難しい。 それでも、歪(いびつ)でも、 この手が、心にしかない、架空の傷だらけになっても、 欠片を集めて、たったひとつを伝えている。 この世に一点ものの、あなたの真実(イメージ)を。 ポツンと、お店の奥に置かれている、 誰かの作品(スペシャリティー)みたいに。 それは、いつかのあなた(誰か)のための、 なくなることのない、心(想い)の尽くされた、オーダーメード。 傾けられた、優しい耳。 ひとつも残らず、すべてに、光の当たるべき、その瀬に。 ……その寂しい背中に、翼があるべきだって……!! ふたりとも。 そして、いつか、ふたりで笑い合えたら。 けれど、それは、そのメッセージが読まれたときに、 もう、叶っているのだと知った。 白猫のシルク。 「彼」は、男の子のことも、女の子のことも、言うらしい。 ひとは、たましいだ。 だけど、人間として生まれたことも、 植物として、土の中から、この世界に顔を出したことも、 猫として、その四つ足で、駆けるのも、 男の子でも、女の子でも、 アイデンティティを否定したくはなくて、 それも含めて、自由になれるといいな。 だから、とりあえず、シルクのことは、彼と言うけど、 それで、何かが確定したわけではないの。 彼は、砂漠の中の、街に生まれて、 母と兄妹との別れも、さらりと傷まずに、 シルクロードのように、流れるように、 さまざまな経緯を渡って、心の旅をして、 ひとりの魔法使いに、出逢う。 銀灰色の鳥のフウシュ。 彼は、自由を愛し、空を飛んで、生きていた。 鳥に生まれて、よかったと思っていた。 無気力な少女を見つけたことで、 彼の、心の世界が崩れ落ちる。 同じく、銀灰色の、ギンイロオオカミのアリア。 森にいて、空想と、物語を愛し、 思い描いてきた、その世界を、受け入れてはもらえなくて。 これは、別れと、別れの先の、新しい別れの物語。 キャラメルのよう、キャメルのよう、 でも、それらよりも色素は濃い、焦茶の梟のアーベル。 彼は、彼の魔法使いの魔法に、魅せられた。 そのリボンが掬(むす)んで、生じた、暗闇が、 あまりに、輝いていた。 こんなにも、光っているものが、この世界にあるなんて。 ……この世界が、こんなにも、輝いているなんて!! この心が、信じられないくらいに。 そして、それを、心から、信じられる、喜びを知った。 今、僕には、幸せのすがたが見えるよ。 彼が、笑ったときのきらめきを、知っているよ。 心が、そっちへ、進むのだ。 綺麗なものが、大好きな、僕が。 この世界で、いちばん、綺麗だって、決めたもの。 空を飛べる、僕が、 選んだ、たったひとつの道。 余すことなく、 あなたに伝えたい、夜空(幸せ)があるの。 だから、もしも、叶うなら、聞いてほしい。

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カクヨム2026/07/03
  • 現在の作品『ヨル』