あらすじ
「お前のように冷酷な女は、我が王妃にふさわしくない!」 謝恩パーティーの壇上、王太子アラルドから婚約破棄を突きつけられた侯爵令嬢ネム。アラルドは男爵令嬢フローラとの「真実の愛」を叫ぶが、ネムは泣き崩れることもなく、ただ静かに一礼した。 ──「承知いたしました。では、持参金は金貨で一括返還いただけますね?」 実はネムは、これまでの三年間、実家の資産と商会ネットワークを使って王室の莫大な赤字(総額四百十七万ゴールド)を黙って補填し続けていたのだ。 翌朝、ネムがすべての資金補填と融資契約を停止した瞬間、王国のカウントダウンが始まる。 騎士団の給与未払い、商人たちの納品ボイコット、そして金庫残高がわずか四千二百ゴールドの中で、真実の愛のヒロインが計画する「三千ゴールドの祝宴」。 焦って「戻ってくれ」と懇願する王太子に、ネムが冷淡に差し出したのは──復縁書ではなく、月額十二万ゴールドの『経営コンサルティング契約書』だった。 地味で冷徹と蔑まれた財務の天才令嬢が、数字の力で愚か者たちを冷酷に裁く、痛快極限の財政ざまぁファンタジー!