あらすじ
黄金の国エルドラでは、パン一個が金貨千枚に跳ね上がっていた。金はある。けれど、買うものがない。
元凶とされたのは、金貨を無限に生み出した少年錬金術師レオ。民の怒りを鎮めるため、彼は処刑されようとしていた。
チートも魔法もなしで転生した、元中央銀行員の私。彼の金貨を調べ、そして知る。レオの黄金は、彼の命がある限りしか形を保てない。彼を吊るせば、市場に流れる金の九割は、その日のうちに砂へ還る。
作る者と、数える者。妹のために金を誓った少年と、地味な役人が、消える黄金の国に「消えない約束」を作る物語。