あらすじ

───────────────── 忘れても、消えない。 私が、全部覚えているから。 ───────────────── かつて少女たちを閉じ込め、その記憶を燃料として消費した白磁の監獄『アムネシア』は崩壊した。 しかし、偽りの聖域が消えたあとの世界を待っていたのは、人々の未練や後悔が銀色の霧となって現実を侵食する『ハザードレイヤー』という名の新たな綻びだった。 かつての適合者たちのリーダー「聖女」いおりは、過酷な戦いの代償として全ての記憶を失っていた。 左手のレース手袋の下に隠された、結晶化した「六本目の指」。 それは、誰かを守るために自分を削り続けた果ての、決して消えない誇りと異形の証。 「覚えていなくても、体が覚えている気がします。……あなたを、守りたいと」 「いおりが忘れても、私が覚えてる。それが私の、ここにいる理由だから」 過去を「鉄の規律」で押し殺し、いおりという光を追い続ける管理局執行官・ななみ。 幼い日の砂場の約束を「琥珀色の小石」に託して彷徨う調査員・リリカ。 隠れ里で静かに暮らすいおりとゆめのもとへ、失われた絆の断片を持つ者たちが集まっていく。 砂場の約束、冷たい結晶の熱、後悔の先にある赦し、そして再会を告げる風の匂い。 これは、過去という燃料を失った少女が、欠落した自分自身を肯定し、新しい世界で本当の名前を叫ぶまでの物語。 絶望の灰の中から響き渡る、希望という名の――『銀色の産声』。 ───────────────── 本編20話+回想13話 全33話・完結済み ─────────────────

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小説を読もう2026/07/03
  • 現在の作品銀色の産声――人願で綴る、明日のための戦記。