あらすじ
世界は一冊の本《原初書》で書かれ、七つの禁書庫がその法則を守っている。
ある日、重力を司る庫が破られ、首都は空へ落ちはじめた。師を背教者ヴァイスに殺された若き読み手センに遺されたのは、擦り切れた一冊と、「次は来るな」という言葉だけ。
戦う力はない。だが彼は「読む」。暴走した世界の一節を読み切り、落ちる街を止めてみせる。
名を失った少女ヨミを連れ、重力、言葉、時間――次々と法則が壊れていく世界で、センは七つの鍵を巡り、世界を「書き直そう」とする仇を追う。
剣も魔法もいらない。世界という本を、最後まで読み切るだけでいい。