あらすじ

私の夫は、病的なほどの潔癖症だった。  結婚して三年。コンビニのホットスナックさえ「汚い」と顔をしかめるような人だったのに、ある夜、彼は私の目の前で浴槽のそばに跪き、私が一番信じていた親友に媚びるような目を向けていた。  さらに滑稽だったのは、彼が離婚を迫ってきたことだ。  マンションも、預金も、車も、すべて親友に残せ。  私は何一つ持たずに出ていけ、と。  夫に裏切られ、親友に嘲笑われた私は、本来ならそこで完全に心を閉ざしていたはずだった。  けれど、途切れ途切れにかかってきた一本の救いを求める電話が、すべてを変えた。  夫の異常な変化は、ただの不倫ではなかった。  水筒の底に残った白い粉。  いつの間にか接続を切られていた見守りカメラ。  親友の狂ったような独占欲。  私は一つずつ真実を剥がしていった。  そして、自分の手で夫を救い出し、自分の手で親友を刑務所へ送った。  けれど、彼が床に膝をつき、離婚しないでほしいと縋ってきたとき、私が返した言葉は一つだけだった。 「助けたのは、あなたがかつて私の家族だったから。でも、もうあなたの妻には戻れない」

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カクヨム
カクヨム2026/07/03
  • 現在の作品極度の潔癖症である夫が、私のデブで不細工な親友とキスして、その風呂水まで貪り飲んでいた件