あらすじ
真琴、30代。誰といても場を盛り上げる、口の達者な女。
悠介、30代。優しすぎて、自分の寂しさすら言えない男。
三年前、些細な喧嘩から「もういいよ」の一言で別れた二人が、後輩の結婚式で再会する。しかも受付で。しかも席次表で隣同士。
気まずさをごまかすように軽口を叩き合ううちに、忘れていたはずの日々がよみがえってくる。
「怒らせたいわけじゃないからな」——そう言って笑うだけの悠介に、いつも本音を茶化して逃げていた真琴。
でも今日だけは、逃げずにいられるだろうか。
面白い私じゃなくて、泣いてる私を見てほしかった。
言えなかった本音が、三年越しにこぼれ出す一日の物語。