あらすじ
フィオヴェルム国の首都フィンの外れ、スラムに近い地区で育った少年。
洗礼で魔管型の判定に失敗し、本来なら魔法を扱えないはずのO型でありながら、
なぜか攻撃主体の「A型」と誤認され、完全アウェイなAクラスに放り込まれる。
本人の自覚は一貫して、
「僕は水鉄砲です。どう考えても前線に出るやつじゃない」
魔法は出ない。
そもそも弾が入っていない。
それなのに周囲は、
「緊張で魔力を抑えている」
「異常な制御力」
「温存型の天才」
と、勝手に評価を積み上げていく。
争いを好まず、目立つことも望まない。
生き延びたいだけの現実主義者だが、
誤解と期待と制度に押し流され、
気づけば国の“重要人物”として扱われていくことになる。