あらすじ

「あっ!」 「ん?」 夜、駅前で待ち合わせをし、予約していた居酒屋へ向かって歩き出したところだった。ふいに西谷が声を上げて立ち止まった。 おれも足を止め、西谷の視線の先を追った。だが、特に変わったものは見当たらない。行き交う仕事帰りの会社員や学生、チラシ配りの男、植え込みの花壇に腰を下ろす若い男、道の端でスマホをいじっている女。何の変哲もない駅前の光景が広がっているだけだ。 「あの人……うわあ、マジか。すっげえ……ほわあ……」 ところが西谷は目を見開いて、気持ち悪いほどに感嘆の声を漏らしていた。 「なあ、どうしたんだよ」 おれは眉をひそめたまま訊ねた。 「い、いや……」 西谷はごくりと唾を飲み込み、興奮を抑えきれない様子で口を開いた。 「有名人がいる……!」 「え、有名人?」

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小説を読もう2026/07/03
  • 現在の作品大物ファン :約4500文字 :コメディー