あらすじ
福岡県の高校バスケのレベルは異様なほどに高い。日本全国から九州の地へ有望な選手が集められてしのぎを削り、Bリーガーや日本、海外の強豪大学へ選手を数多く輩出している。
その筆頭が二校。福岡創英高校と、西海大学付属高校。この両校が試合をすれば、そのレベルは全国大会の決勝とまで言われるほどだ。互いをライバルと意識し、県大会や地区大会で何度も戦い、果ては全国大会の決勝すら福岡勢同士の対戦カードになったこともある。
今年のウィンターカップでも、福岡からの出場枠は二校。
その二校の枠を、順当に福岡創英と西海大付属が勝ち取る瞬間を、鈴木陸はコート上でもベンチの中からでもなく、応援席から見守っていた。
陸は三年間、西海大付属のバスケットボール部の一員として厳しい練習に耐えてきた。しかし、一度も福岡創英戦には出場することができなかった。
両校が対戦する時、全国大会のようないわゆる本番を除いて、手の内を隠して試合をすることがほとんどだ。しかし対戦成績は常に意識しているので勝ちに行くことは当然。見せてもいいぎりぎりの手の内は互いに明かしながら白星を掴みに行く。
陸は結局、その見せてもいい手の内にすらなれなかった。そしてそれは、創英に進学した高部健斗も同じだった。
※この作品は「ファイトオーバー ~バスケの天才と冬のコートで再会を果たすまで~」という作品のスピンオフですが、本編未読の方でも問題なく楽しんでいただけます。
バスケットボールが好きな方はぜひ本編も読んでみてください!
作品はこちら↓
https://kakuyomu.jp/my/works/822139841787829375