あらすじ
五歳で「聖者」の神託を受け、家族と引き離され神殿に幽閉されたセリドナン侯爵の令息アレクサンドリア。そこで彼は、ここが前世でプレイしたゲームの世界で、自分が悲惨な末路を辿る「悪役聖者」だと気づいてしまう。
ゲームのシナリオでは、孤独と絶望から心を歪ませ、主人公たちの恋路を邪魔した結果、両足を砕かれ生涯幽閉される運命……。
「そんな未来、絶対に認めない!俺はヒロインの恋を応援したいんだ!そのためにも、まずはこの最悪な環境をどうにかしないと!」
前世の知識と5歳児の特権(主に癇癪よる我儘)を武器に、神官たちを振り回し、執事や美味しい食事、おやつにお昼寝、ふかふかのベッドまで手に入れて快適な神殿生活を勝ち取る主人公俺ことアレクサンドリア。
しかし、ようやく始まった聖者としての修行で城へ向かうと、そこで国の根幹を揺るがす衝撃の事実を知る。「聖騎士たちの剣、ずっと浄化されていません」――。
破滅フラグ回避どころか、いきなり国の大ピンチ!?果たして5歳の悪役聖者は、推しの恋路を守り、自らの運命を変えることができるのか?そもそも大人たちが後先考えてちゃんと行動していないのが原因では?
命名ドアマット王子こと元聖女の息子セドリックを自分だけの聖騎士に据え、聖女誕生に備えるアレクサンドリア。お世話係マリウスがいないと椅子に座ることもできないけれど、それでも神殿で一番偉い女神の良人の聖者アレクサンドリアなのである。
今夜もくまさんを抱っこして、お腹ポンポンしてもらいながらいい夢を見るために、アレクサンドリアはせっせと破滅グラフをへし折り、王子様の初恋イベントフラグをへし折るのであった。