あらすじ

満開の桜の下、僕は最後のワインを開ける。 それは、妻と結婚した年に造られたフランスワイン。 若い頃、何も知らずに出会ったブルゴーニュを、僕たちは毎年の結婚記念日に一本ずつ開けてきた。 ワインは少しずつ熟成し、夫婦の時間もまた、ゆっくりと丸くなっていった。 突然降り出した春雨の中、僕は妻と初めて出会った日のことを思い出す。 雨宿りの庇、散りゆく桜、そして彼女が返してくれた和歌の下の句。 雨上がり、桜の下で最後の一杯を注ぐ時、僕の背後からせせらぎのような声が聞こえた。 ※私の初期作「私を忘れないで」というショートショートを短編化したものです。 ⚠︎AI利用について 表現の相談や微調整。誤字脱字の修正。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/02
  • 現在の作品私を忘れないで