あらすじ
魔王の頭についているツノ。
漆黒のそれに、私──ディアナは興味津々だ。
「聖女ディアナよ。触るか?」
魔王が自身のツノを指差す。
「触って、いいんですか!?」
そっとツノへと手を伸ばして、触れた。
その瞬間──。
──バチッ!
「えっ!?」
強い静電気を感じ、慌てて手を離す。
──バチバチバチッッ!!
青白い小さな|稲妻《いなずま》は止まらず、ツノから出続けている。
「えっと、大丈夫ですか?」
「……たぶん」
魔王が答えた瞬間、その頭から何かが落ちた。
とっさに、それを手でつかむ。
「………………え?」
ツヤツヤしてて、ズッシリと重い。
視線を魔王の頭へと向ける。
「あの、これって……。も、元に戻ったりとか……」
そっと、元にあった場所へとツノをのせる。
が、当然のごとく、くっつかない。
「ツノ、取れた」
これは、『ツノを取った責任をとって結婚をする』までの私と魔王アーノルディオスの物語。